男性の方、不妊検査って「はずかしい」とか「こわい」とかそんな風に思っていませんか?

    たしかに、「検査って何をするのかよく分からなくて不安」という男性が多いのが現実なんですよね。

    でもね、女性だって検査をするのは「はずかしい」とか「不安」とか抱えながらしているんです!

    そして、赤ちゃんを希望している夫婦にとって、「検査」を受けることは妊活の一つ、妊活の第一歩なのです💦

    なので男性陣、がんばらねば!です。

    ばくぜんと不安を抱えつつ病院に行くよりは、「男性不妊の検査ってどんなことをするんだろう?」とちょっとだけ、お勉しておいた方が心がまえが出来て良いですよね。

    なので今回は、男性不妊の検査について紹介していきたいと思います。

    精液検査

    精液で何が分かるの?
    次のようなことが分かりますよ!

    1回の射精で得られる精液の量と、精液内の精子の状態がわかります。
    そして、精子濃度や精子の運動率、奇形率、ウイルス感染の有無などをチェックします。

     
    男性の精液は、毎日精巣内で作られているので、日頃のストレスや生活習慣などの影響をとても受けやすいのです!

    精液は、どうやって取る?

    精液を取る方法を紹介しますね!

    精液は、2-7日の禁欲期間(射精しない期間)の後に、マスターベーションによって射精した精液を、病院から渡された容器の中に入れます。
    このときコンドームを使用すると、内側に塗布してある薬剤が精子に悪影響をあたえる恐れがあります💦
    ※正しい結果が出ないのでコンドームは使用しないようにしましょうね。

    そして、精液の採取は、病院でおこなう方法自宅でおこなう方法があります。

    病院で取るのが一番良いのですが

    自宅で採取し、20℃から30℃程度に保持することができ、2時間以内に検査すれば、ほぼ病院で採取した場合と同様の結果が得られることが多いと言われています。

    病院で取るのって、はずかしい💦
    安心して下さい!

    病院で精液の採取をおこなう場合には、採精室という個室を利用することが多いようです。
    中から鍵がかけられる小部屋で、リクライニングシートなどに座って採精が可能です。

    産婦人科やクリニックでも採精室をできるだけフロアの端に配置するなど、男性の気持ちも、しっかりと配慮している病院も最近では多くなっているようです。
    ただ、トイレで採精する病院もあるので、気になる人は事前に採精の方法も確認しておきましょう

    まずは、血液や膿が混ざっていないか、
    色は悪くないか、
    精液の量や濃度、
    精子の生存率や運動率や奇形率、
    白血球数やpHなどの数値はどうかなどをチェックします。
    目視だけでなく顕微鏡で調べたり、観察しやすいように精子を染色したりして検査します。

    ここで注意してほしいことは、精液検査の結果の見方は「生殖が可能な基準値としての下限」をクリアしているかどうかで、
    「どれだけあったらどれくらいの確率で妊娠するのか」という正確なデータがあるわけではありません。

    2010年にWHOが精液検査における正常値として以下の数値を発表していますので参考にして下さいね!

    検査項目 下限基準値
    精液量 1.5ml以上
    精子濃度 1500万/ml以上
    総精子数 3900万以上
    前進運動率 32%以上
    総運動率 40%以上
    正常精子形態率(厳密な検査法で) 4%以上
    総運動精子数(総精子数×運動率) 1560万以上
    白血球数 100万/ml未満
     
    精子の数が少ない場合は「乏精子症」、
    精子がない場合は「無精子症」など、診断によってはすぐに不妊治療が必要になることもあります💦
    ここで、聞きなれない「精子正常形態率」について説明しますね

    「精子正常形態率」は、受精能力を知るための目安の一つです。
    つまり、精子の正常形態率が低い=受精能力が低い
    のではないかと考えられます。

     
    受精能力が低いことが考えられる場合には、体外受精や顕微授精をによってカバ-する方法もありますが、だからといって、基準値(15%)を下回れば、絶対に体外受精や顕微授精でしか受精が成立しないというわけではありません。

    実際のところ、東京歯科大学市川総合病院における自然妊娠例では、精子正常形態率の分布は2.5%から82%との報告があります。
    なので、正常形態率は受精能力をはかる目安の一つにすぎません。

    男性の精子はちょっとした体調不良やストレスでも動きが悪くなるなど、影響が出やすいものです💦
    それだけでなく、数や運動量も人によって違いがあるので、慎重に検査をする必要があります。

    また、精液検査を受けることで、精液や精子の状態をチェックするだけでなく静脈瘤などの病気が発見される場合もあります!
    自分では気づかない異常を知ることができるというのは大きなメリットですよね♫

    精液検査のときに注意すること

    1、複数回の精液検査で判断しましょう!

    男性の精液は毎日精巣で新しく作られるため、生活習慣やストレスの影響をうけてしまいます。
    そのため、少し間をおいて複数回検査し、全回の結果を総合的に見て判断したほうが良いでしょう!

    2、複数回の検査は同一病院でしましょう!

    また、検査の頻度や検査前の禁欲期間といった検査条件は病院の考えによって違います。
    検査条件を一定にしてより正しい結果を得るためにも、複数回の検査は同じ病院で受けましょう!

    3、WHOのマニュアルに沿った検査を選びましょう!

    WHOが定めた正常値は、「WHOの精液検査マニュアルに従って行われた検査方法」でしています。

    検査方法がちがう場合は注意が必要です。

    ??具体的に教えて!
    はい!具体的に説明していきますね!

    WHOは精液全量を遠心分離器にかけて試験管の底にたまった細胞成分すべてを顕微鏡で調べるという方法を使っています。
    しかし、じっさいには精液の一部だけを使って顕微鏡で調べて終わりという病院は少なくありません

    その場合でも精子が見つからなければ無精子症と診断しますが、使わなかった精液の中に精子がいる可能性があるのです
    こうした誤った結果を生まないために、WHOのマニュアルに沿った検査方法を採用している病院を選ぶと安心ですよ!

    その他の注意として…
     
    • 精液採取時にコンドームを使用すると,その表面に塗布してあるゼリーなどの影響により,精子生存性が低下します

    • 冷所保存あるいは過度の保温は,精子生存性の低下あるいは精子の死滅を招いてしまいます。

    • 採取後2時間以上経過した精液は,細菌の繁殖により乳酸が蓄積しpHが変動するため,精子生存性に影響する可能性がありますので、なるべく早く病院に持っていくようにしましょう!

    抗精子抗体

    不妊の原因の一つに「抗精子抗体」があります。
    聞き慣れない言葉ですが、不妊に悩む女性の約3%に抗精子抗体があり、まれに男性にも見られることがある免疫機能の異常なのです💦

    免疫機能の異常?
    分かりやすく説明していきますね!

    妊娠するためには、女性の卵子と男性の精子が出会い、受精する必要がありますよね!
    もしも、女性の体が男性の精子を異物とみなして攻撃してしまうと、どうなるでしょう?

    そうですよね。卵子と精子は出会うことができず、受精することは叶いませんよね💦

    抗精子抗体が免疫機能の異常であることはわかっていますが、体内で精子に対する抗体が作られてしまう詳しい原因については解明されてないのです💦

    抗精子抗体検査は女性の不妊検査でもおこないますが、女性だけではなく男性にも抗精子抗体があり、不妊男性の約6%が持っているといわれています。

    男性の場合、どうなるの?
    はい!男性にあると…

    自分の精子を異物と認識して攻撃し、精子の運動能力や受精能力を低下させてしまいます

    抗精子抗体が免疫機能の異常であることはわかっていますが、その他の原因として、つぎのようなものがあります。

     
    ・過去に避妊のためのパイプカットをした
    ・精巣に炎症や外傷を起こしたことがある
    ・おたふく風邪などで高熱を出したことがある

    普通は、男性の体の中で精子と自分自身の血液は絶対に接触しないようになっています。
    しかし精巣、精巣上体、精管に炎症があって、精子が直接血液と接してしまうと、抗精子抗体が出来上がってしまうのです。
    その他の原因としては、遺伝的なものもあるのではないかと言われています。

    検査方法は?

    女性と男性では違いますよ!

    女性の場合は血液を採取して調べますが、男性の場合は精液を使ってしらべます。

    イムノビーズテストとは特殊なビーズを使っておこない、この特殊なビーズが精子にどのように付着するのか、どのくらいの精子に付着するのかを検査する方法です。

    20%以上の精子にイムノビーズが付着している場合は、陽性と判定します。
    80%以上の精子にイムノビーズが付着している場合には、受精障害をおこしやすいと判断されます。

    もしも、男性側に抗精子抗体の陽性反応が出たとしても、すべての精子が活動してないわけではありません。

     
    元気に動いている精子が一定数以上見つかれば、陽性反応が出ていても自然妊娠は可能です

    しかし、抗精子抗体を治す治療は現在の医学ではなく、抗精子抗体の作用によってほとんどの精子の運動率が低下してしまっているときは、比較的質の良い精子を採取して体外受精顕微授精することで、妊娠を目指します。

    その他の検査


    各施設により検査項目に多少の違いはあるとおもいますが、5つほど紹介しますので参考にしてください。

    ホルモン検査
    血液検査により、精巣の機能を調べます。
    FSH(胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)など】

    AMH(アンチミューラリアンホルモン)
    男性不妊にかかわる生殖細胞の指標となると思われるホルモンを調べます。

    感染症管理
    血液や精液を扱うために感染症関連検査をします。

    B型肝炎(HBs抗原)、C型肝炎(HCV抗体)、エイズ(HIV抗体)、梅毒(RPR法、TPHA法)など。

    HTLV
    ヒト成人T細胞白血病の原因となるウイルスの検査をします。

    ヒト成人T細胞白血病って?
    ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-Ⅰ)の感染でおこります

    日本のキャリア(持続感染者)は、最大で82万人とされていますが、現在では、「母子感染」への対策が進んで、感染者数は減少してきています。

    しかし、今後は「性行為による感染」への対策が必要と言われています。

    【HTLV-1の感染経路】

     
    1.母親から子への母乳を介する感染
    ・幼少時に母乳を通して母親から感染した場合のみ症状が出る、と言われています。
    ・感染して症状が出るまで30~70年で、可能性は5%ほどと言われています。
    現在は、妊婦検診を受けていれば、母子感染を防ぐことができます

    2.性交渉を介する夫から妻への感染
    ・性行為による感染は精液中のHTLV-Ⅰが原因となり感染しますが、ほとんど症状は出ません。
    ・夫婦間の感染では、男性がキャリアで女性がそうでない場合、結婚後約2年で20%程度の女性に感染するとの報告があります。
    また、免疫に関係する複数の遺伝的要因が発症にかかわっていることが明らかになっていますので、発症しやすい体質はあるものといわれています。
    しかし、いわゆる「遺伝病」ではありません。

    術前検査
    手術前に必要に応じて受ける検査を紹介しますね。

    末梢血液検査・・・貧血と血球成分を調べます。
    (白血球数、赤血球数、Hb、Ht、血小板数)

    血液凝固検査・・・止血のはたらきを調べます。(PT,APTT)

    生化学検査・・・・・内科的疾患の有無を調べます。

    泌尿器科的検査

    精液検査は、もちろん最初から泌尿器科や男性不妊外来で受けることもできます。
    しかし、夫婦一緒に基本的不妊検査の一環として婦人科で受けられるケースのほうが多いでしょう。

    一般的には、そのまま産婦人科で女性側に「妊娠を後押しする治療」をスタートさせるケースがほとんどです。

     
    これは、男性不妊の多くが根本的な治療がむずかしいためですが、「泌尿器科や男性不妊外来」でさらにくわしい検査を受けてみて、ご主人に対してできる治療がないか探る道もあります。

    どのような流れで検査をするかは、その病院の方針によりますが、一般的な泌尿器科での不妊検査について紹介していきます。

    診 察

    視診&触診

    Q. 何をみるの?

    A.
    ・精巣(睾丸)の有無、位置、大きさ、硬さ
    ・精巣上体の有無、大きさ、
    ・精索静脈瘤の有無
    ・鼠径ヘルニアなどの腹部手術跡の有無
    ・尿道下裂
    ・乳房などの女性化がないか
    問診とともに、このようなことをみていきます。
    また、直腸診により前立腺の大きさや圧痛の有無も確認します。

    尿検査

    尿検査によって何がわかるの?

     

    A.
    ・尿糖や尿たんぱくが出ていないか
    ・尿道や膀胱、前立腺などに炎症がないかがわかります。

    陰嚢部超音波検査

    どんな検査?

    A.
    陰のう部に超音波プローブというものを当てる検査ですが、痛みはありませんので、安心して受診してください。

    何がわかるの?

    A.
    ・精巣の大きさ
    ・精索静脈瘤の有無
    ・陰のう水腫の有無などがわかります。

    内分泌検査

    内分泌検査を紹介していきますね!

    何がわかるの?

    A.
    FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、PRL(プロラクチン・乳汁分泌ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)などのホルモン値がわかります。

    ・FSH(卵胞刺激ホルモン)
    ・LH(黄体化ホルモン)は、
    脳の下垂体前葉から分泌されるホルモンで、「性腺刺激ホルモン」と呼ばれます。

    ・FSH
    精巣(睾丸)のセルトリ細胞に働いて、精子の形成を促進します。

    ・LH
    テストステロン(男性ホルモン)の合成をうながします。

     
    分かりやすくいうと、FSHは精子を作らせるホルモンで、LHは男性ホルモンを作らせるホルモンです。

    ・プロラクチン(PRL)
    FSHやLHと同様に下垂体前葉から分泌され、乳汁分泌を促進するはたらきがあります。

    男性でプロラクチンPRLが過剰に分泌されると、性欲や性腺機能の低下をきたすことが知られています。

     
    これらのホルモンの値から、いろいろな病気のパターンを推測しますが、FSHが上昇しすぎていれば、精子を作るはたらきに問題があるのは間違いありません💦
    (精巣の精子を作るはたらきが悪いため、それをなんとかしようとFSHが増えていると考えるのです)。

    染色体・遺伝子検査


    ここでまた、難しい言葉がでてきたので、紹介していきますね!

    ・染色体分染法

    染色体を調べます。

    何がわかるの?

    A.
    「無精子症」や「重度乏精子症」と診断された方には、性染色体の数に異常がある場合があります。
    もっとも多いのが、クラインフェルター症候群です。

    ふつうの性染色体の組み合わせは、男性では本来X1本、Y1本でXYなのですが、クラインフェルター症候群ではXが1本多く、XXYとなります。

    外見は男性で、高身長、やせ型、長い手足となることが多いと言われています。
    小さい頃に気付かれ診断に至る場合もありますが、とくに気付かれず不妊症を契機に発見されることも多い病気です💦

    ・Y染色体の遺伝子検査

    遺伝子を調べます。

    何がわかるの?

    「無精子症」や「重度乏精子症」と診断された人のなかに、「Y染色体の微小欠失」が見つかることがあります。
    欠失とは遺伝子または染色体の一部分がないことです💦

    その「遺伝子がない部分」によって精巣精子採取術(TESE/テセ)で精子を回収できる可能性を探ることができます

    特殊な検査

    ・抗精子抗体検査

    何がわかるの?

    A.
    抗精子抗体を持っているかいないかがわかります。
    抗精子抗体とは、女性にも男性にもありえることなのですが、男性の場合は自分の精子を異物と認識して攻撃し、精子の運動能力や受精能力を低下させてしまう自己抗体となるものです。

    男性でもパイプカットや精巣にダメージを受けた経験のある人の中には、抗精子抗体を持っている人がいます。
    精液中の抗体を検出する方法と、採血をおこなって、その血清と精子を一緒にして運動率を調べる
    精子不動化試験というものをします。

    ・精管精のう造影

    どんな人がするの?

    A.
    ・血液検査や超音波検査の結果から閉塞性無精子症(OA)がうたがわれる人
    ・精路再建手術の希望がある人におこないます。

    何がわかるの?

    A.
    精路の狭くなっている所をしらべることができます。

    どんなことをするの?

    A.
    麻酔をかけ、陰のうの皮膚を切開して精管内にやわらかいチューブををいれて、造影剤を注入して、レントゲン撮影をします。

    ・HOSテスト

    どんな人がするの?

    A.
    精液検査で射出精子が動いていないとおもわれた人がします。

    何がわかるの?

    A.
    精子が生きているか死んでいるものかを確認するためにおこないます
    生存しているものが見つかれば、その精子を用いて顕微授精を行うことができます。

    ・尿中精子検査

    どんな人がするの?

    A.
    射精した感覚がありながら、精液が射出されない、もしくは非常に少量の人におこないます。

    何がわかるの?

    A.
    膀胱に精液が逆流している可能性があります
    マスターベーションで射精の感覚をえたあと採尿し、精子が含まれている場合には逆行性射精と診断されます。

    <まとめ>

    ここまで、男性不妊の検査について色々みてきましたが、男性の方々、不安は消えましたでしょうか?

    大丈夫です!

    そんなに恐くありませんよ!

    もしも、女性側に問題があっても、男性が検査をうけ精子の質を向上させることによって、女性側の治療をより軽いものにでき、それは生まれてくるお子さんへのリスク(先天異常など)を減らすことにもつながります。

    子育てと同様に不妊治療もご夫婦が力を合わせておこなうものです!
    そのように考えてみると男性の検査の重要性を分かっていだだけるのではないでしょうか⁉

    男性陣よ!  ガンバです!!

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